ジャニヲタとブログの歴史(さるさる日記からはてなダイアリーへ)

さて、2015年の今になってジャニヲタを復活したアラサーの私であるが、2000年前後のジャニヲタ当時も、既にインターネットの世界にいた。ジャニーズ界でいうと、ちょうど嵐がデビューして、今の関ジャニ∞KAT-TUN・NEWSあたりのメンバーがJr.界のトップに君臨していた頃。裸の少年がパジャマ着用の神番組だった頃。らふぁい?せおん…?とか言ってた頃。

当時はツイッターがないのはもちろん、ブログすら存在していない時代。私がインターネットの世界の足を踏み入れたのは、「ファンサイト全盛期」だった。みんながそれぞれ自分の好きなグループや個人のファンサイトを運営していて、その中の掲示板で交流したり、仲良くなった人のホームページと“相互リンク”したり、コンサートやテレビ番組のレポートを書き連ねたページがあったり。*1そんな文化の中にも、今で言うところのブログのようなものが存在していた。それが「日記サイト」である。その名のとおり、インターネット上で書く日記という認識だった。私が最初に始めたのはそんな数ある日記サイトの中でも主流の一つであった「さるさる日記」である。*2ふざけた名前のように思うが、実際ふざけた猿のイメージキャラクターがいたと思う。コメント欄のような気の利いた機能があるわけではない、ただシンプルに「日記を書く」という機能だけがあるのみである。そんなさるさる日記の中でも人気のあったサービスが、交換日記。たくさんのユーザーが、自分の仲の良いジャニヲタとさるさる日記を使ってインターネット上で公開交換日記をやっていた。今あっても流行りそうなサービスですね。

そして、ファンサイト全盛期の終わりを告げる新しい最高の日記サイトが誕生する。メモライズ全盛期」の始まりである。これもまたブログというものがまだ存在しなかった頃のサービスなのだが、今にして思えばブログの走りのような日記サイトだった。それまでの日記サイトは、あくまで主体であるホームページのメニューの一つに過ぎなかったのだが、メモライズは日記サイトそのものが主体で、そこに掲示板やリンクページをメニューとして付けられるというもの。デザインを自由にイジられるのも画期的だった覚えがある。*3そんなメモライズのジャニヲタ人気は、それはもうすごいものだった。ファンサイト全盛期から、おもしろい文章を書く人はもちろんたくさんいたんだけど、カリスマ的人気を誇る文章のおもしろいお姉さんたちにたくさん出会ったのは、メモライズの時代だ。そんなお姉さんたち同士がメモライズ上で交流しているのを、いつも憧れの眼差しでストーキングさせていただいていたのを今でもよく覚えている。あの頃のお姉さんたち、今もジャニヲタかなぁ。どっかでおもしろい文章書いてるのかなぁ。そして世の中では「ブログ全盛期」がやってくるわけだけど、それまで日記サイトを利用していた人間からすれば「は?ブログ?何それ?ただの日記サイトでは…?」という気持ちにしかならず、メモライズの人気が衰えることはなかった。そんなメモライズが某ブログポータルに吸収されることになったときの、ジャニヲタ達の絶望的な空気は今も忘れられない。みんなが口々に「終わった・・・」と本気で言っていた。それぐらい独自の文化が完成されていた、当時のネット上のジャニヲタ達にとっては居心地の良すぎる場所だったのである。

そこからはブログ全盛期に突入し、その後mixi全盛期に突入したのだろうと勝手に思っているが、mixi全盛期はジャニヲタとは無縁の生活を送っていたためそのへんの詳しい事情は知りません。

そして2015年の現在はツイッター全盛期。私ももちろんツイッターが大好きで長年愛用しているが、ツイッターを始めてからはブログを全然書かなくなってしまった。ツイッターの時代になって、長かったブログの時代もいよいよ終わったな・・・今の中高生はブログなんかやってないんだろうな・・・とすっかり思い込んでいた。だからめちゃくちゃびっくりした。ジャニヲタ復活して、はてなダイアリーの人口がとんでもなくいることに、めっちゃくちゃびっくりした。ツイッターを楽しく拝見させていただいている皆さんも大体みんなはてなダイアリーを所持していて、「ジャニーズ」というグループを覗けば日々大量の記事が更新されている。昔からジャニヲタの文章が大好きだった私は、このことがとてつもなく嬉しかった。あの頃から全然変わってない!!!相変わらずみんな、だらだらと長文を書き連ねるのが大好きじゃないか!!!!なんて素晴らしいんだ!!!!!って感動した。今でもあの頃のように、中高生のジャニヲタが憧れる文章のおもしろいお姉さんがたくさんいるんだろうな。私もちゃっかり皆さんに乗っかってはてなダイアリーを開設してしまった。今ははてなダイアリー全盛期」を全力で楽しみたい所存である。

 

追記:はてな初心者のためダイアリーとブログが別物という認識があまりなく、はてなブログ上で「はてなダイアリー開設した」って堂々と言ってることに後から気付きました。はずぅー。どうか目を瞑ってください…。

*1:今でもネットサーフィンで当時の生き残りページに出会うことがあるのではないだろうか

*2:エンピツ日記を利用している人も多かったなぁ

*3:追記:「共通テーマ」という神機能もありましたね

V6の音楽に甘える毎日のこと

出戻りの私の中のV6は最初の5年で歴史が終わってしまっていたため、猛スピードで15年を遡っている真っ最中なのだが、とてつもない楽曲の良さにやられまくっている。かっこいい曲、かわいい曲、楽しい曲。色んな曲があるが、そんな中でも私がよくお世話になっているプレイリスト*1が、「V6の音楽に甘えたいときに聴く曲リスト」。曲がりなりにも社会に出て日々の生活を送らせていただいているもんで、仕事やプライベートでストレスが溜まったり、疲れたり、体調を崩したりということが人並みにあるのですが、そういうときに精神的に甘えさせてくれる音楽がV6にはたくさんあるなぁと思う。「癒されている」というよりは「甘えている」という感覚。6人の歌声に包み込まれているという感覚。そんなリストに入れている曲を紹介してみようと思います。ただし音楽的知識が乏しいのでたいしたことが書けないよ。驚くほど皆さんご存知の名曲しか出てこないよ。ちょこちょこ気持ち悪いよ。

至極のラブソング編

やっぱりアイドルグループの歌うラブソングって強い。

◆Medecine

もうタイトルが「お薬」な時点でお薬になる曲ってことが決定している。冒頭から井ノ原さんの歌声がたまらないし、全体的に軽く明るい曲調が心地よいし、歌詞もかわいい。サビの直前で「もう離しはしないよ」とか突然言ってくるのもいい。「え!?」てドキっとした自分を置いてそのままサビに突入する感じね。そして甘々のサビ。ハッピーなラブソングってほんと良いですよね。

◆特別な夜は平凡な夜の次に来る

これももうタイトルからして最高。平凡な毎日しか訪れない人間にも、「そっか、明日は特別な夜かもしれないのか…!」と思わせる魔法。毎日聴いたら、毎日のように「今日が平凡なのは明日のためだ」というポジティブな気持ちになれるからおすすめ。「今さら照れてしまうけど 君はきれいだよ」みたいな、ストレートな歌詞をストレートに歌われるとキュンとします。

己を全肯定してくれる編

疲れているとき、ネガティブな気持ちになっているとき、自分のすべてを肯定してくれるような曲に甘えたくなります。

◆Bouquet

優しいメロディと優しい歌声と優しい歌詞。全部優しい。Ready?コンでの演出も思い出されてほっこりする。自分の心が荒んでいるなぁと思ったときに聴いて心を落ち着けます。少しタチの悪い風邪が長引いたから心がぬくもりに気付かないだけ、と言い聞かせます。「焦らないで ほら そのままでいいさ」なんて言われたら泣く!

◆僕と僕らのあした

もうAメロの剛くんの歌声を聴いただけで泣く自信がある。何あの心に突き刺さる声。そのまま剛健のAメロでじわじわきて、「悲しみは伝染するから笑っていたよ」とか言いだす井ノ原さんにものすごくやられる。「そうさ僕らはひとりきりで 強くなる必要なんてないさ」の部分の、あれ、もしかして私のうしろにいつもV6がいて守ってくれてるんじゃないか!?感がたまらない。*2

Air

ラブソング編に入れたいところだけど、あえてこっちで。もうベタすぎるにもほどがある選曲だけど、いいもんはいい!!!どこの箇所も最高だけど、岡田さんの歌う「ありのままの君で ずっとそばにいてよ 世界中の誰よりも 愛するから」の部分、優しすぎて私このまま生きててもいいんだね…!?と泣きそうな気持ちになります。こんなにも己を全肯定してくれるストレートな歌詞があるだろうか。6人全員の甘い歌声も、本当に大好き。

大人になるって悪くないかも編

あの頃とは違ってしまったけど、大人になるのも悪くないかも…としみじみと感じられる曲。

◆ユメノサキ

これはもう、トニングの3人様の包容力の賜物です。ちょっぴり切ない歌詞なのに、すーっと心に染み込んであたたかい気持ちにさせるトニセンの実力たるや。トニセンにしか歌いこなせない曲。大人アイドルの真骨頂だなぁ。

◆タイムカプセル

これもちょっぴり切ない歌詞が心に染みわたる名曲。「悲しいことは曖昧でいい」という歌詞が優しくて大好き。個人的に、Believe your smileの10年後の曲という設定を勝手に付けて聴いています。そう思うとまたたまらないんだよ~。 

6人の関係性がたまらないよ編

V6って・・・本当にいいグループだなぁ・・・

◆Timeless

井ノ原さんが歌い始めの曲ってそもそも名曲しかないような。歌もダンスも衣装もめちゃくちゃかっこいいし、決して派手な曲ではないけどじんわりと胸にくる感じ。20年やってきたからこそ出せる味。

◆WALK

これはミュージックビデオやコンサートでのパフォーマンスも込みで本当に名曲ですね。何回聴いても涙が出そうになる。ちょこちょこ入ってくる個人的な妄想をまた披露して申し訳ないが、学校へ行こう!スペシャルのエンディングとかで歌ってくれたら最高だと思う。ないだろうけど。ないだろうけど想像しただけで泣く!ないだろうけど~!

◆~此処から~

言わずもがな。いくら20周年だからって、こんなにも6人の素直な言葉が詰まった曲を作ってくれるなんて最高すぎやしませんか?しかも自分の歌詞のところをほぼ本人が歌うなんて。6人の気持ちがストレートに伝わる、シンプルなメロディも最高。こんなん聴かされたら離れられないよね。

以上のプレイリストを仕事帰りや夜寝る前に再生して、1人で「うん・・うん・・・ありがとう、生きるね!」と元気をもらったりしています。だいぶ気持ちが悪い。でもV6の音楽に甘えている時間、とてつもなく幸せだよ~。

*1:作ったのは自分ですけど

*2:勘違いだけどさ~^^

三宅健に辿り着くまでの遠まわり

2015年夏、V6というグループにどハマりした。それはあまりにも突然やってきた。7月に放送された「THE MUSIC DAY 音楽は太陽だ。」のV6メドレーが自分の周りで好評であり、ちょうど録画していたものを確認したところ、「確かに良いな」と感じたものの、そこから深入りするつもりはなかった。自分の人生設計に置いて、もうジャニーズ=卒業したものであったし、現時点で他に好きなものが多すぎるので、今思えば何年間もずっとうっかりハマってしまわないように避け続けてきた対象だった。

 

そんな中、このTHE MUSIC DAYがきっかけで、友人がV6にハマってしまったのである。そんなことは露知らず、「どうしても欲しいチケットがあるので応募に協力してほしい」という彼女の依頼に答えてその対象がV6のコンサートだと知ったときは驚いた。全く別の趣味で繋がっていた彼女が突然V6を好きになったことで、自分の中の古い記憶が色々と蘇り、久しぶりにちゃんと見たくなってしまった。実は私は、約15年前の中学生の頃まで、V6の大ファンだったのだ。そしてそのまま当時の映像や音楽を漁り、そこから現在のV6に魅了されるまでは本当にあっという間の出来事だった。ダムが決壊したかのごとく、気付いたらもう深い深い沼の底に浸かっていた。今まで無意識のうちに避けていたのは、こうなることが分かっていたからかもしれない。そして15年という時をもろともせずに私を深い沼まで落とし込んだのは、紛れもなく三宅健であると断言出来る。

 

私が最初にV6を好きになったきっかけは、従兄弟のお姉さんに勧められて見始めたドラマ「名探偵保健室のオバさん」の三宅健である。当時小学生だった私は、彼をきっかけにV6というグループを知り、そのまますぐにファンになった。中学に入ると、隣の席にたまたま同じ三宅ファンの子がいたこともあって(彼女も現在はジャニーズとは無縁の人生を送っているが、今でも1番仲の良い友人である)、ますますV6好きは加速していった。その友人といつも「学校へ行こう!」の話題で盛り上がり何度も“校長室へ「未成年の主張」の実施を懇願しにいく練習”という名のコントを繰り広げていたし*1、人生で初めて芸能人を生で見たのは中学2年生のときに行ったComing Centuryのコンサートだった。しかし移り気な子供である。中学3年生のときには、もうV6への熱は薄れていき、別のグループのメンバーのファンに変わってしまった。そして高校生、大学生になるにつれジャニーズそのものから離れ、アラサーである現在まですっかりと卒業した過去のものになっていたのである。

 

当時中学生の私がなぜV6から離れ別のグループに気持ちがいってしまったのかを今になって考えてみて、導き出した一つの答えがある。当時の自分にとって、三宅健は「かっこいい人」という認識だった。もちろん今でもかっこいいのだが、当時の自分の文章を振り返っても「健くんかっこいい!!!!!」しか書いておらず、現在の自分からめんどくさいほど溢れ出ている「かわいい」という感情を抱いている様子が一切ない。そして別のグループのファンになった途端、「かわいい」を連発しているのである。当時の私は、「かわいい」を求めて、三宅健から離れていったということになる。今じゃ有り得ない話だ。どう考えても逆走である。何故そんなことになったのかを考えると、中学1~2年生で、20歳を超えた男性に対して「かわいい」という感情に至るのは難しかったのかもしれない。また、私が1番好きだった時期の三宅健はゴローズのイーグルネックレスを身に付け肌もよく焼けていて、今にして思えば本人も1番「かっこいい」を意識していた時期なんじゃないかと思う。1番「かっこいい」と言われたかった時期。そんな理由から、私は自分と年の近いグループのメンバーに、「かわいい」を求めて気持ちが移っていってしまったのだなぁと思う。

 

そして2015年現在、V6に再び気持ちが向き始めた私をとてつもない勢いで沼の底まで連れて行ってくれたのが、36歳にして現役でスーパーミラクルかわいい100パーセントの三宅健なのである。15年も経っているのだ。当時20歳前後だった青年が、36歳になって更に進化してかわいくなっているとは一体どういうことなのだろうか。「かわいい」を求めていた当時の私がやっと辿り着いたゴール。遠回りしまくりながらやっと辿り着いたラスボス。「かわいい」を求めて彼を離れるという自分の逆走技も、すべて今への伏線だったのだろうとさえ思える。

そして何よりも魅了されたのが、彼のアイドルとしてのかっこよさである。ファンに対する熱くて温かくて素直な気持ち、アイドルとしての誇り、意志の強さ。過去から現在までの映像・文章・ラジオを追っていく中でその素晴らしさにどんどんとのめり込んでいってしまった。こんなにもファンの気持ちを理解して尊重しているアイドルがかつていただろうか。そんなの最強じゃないか。今になってもう一度三宅健という人に出会うことが出来た喜びに、ただただ感謝している。

そして今は、彼だけじゃなく全員が進化をし続けて最高の状態で20周年を迎えたV6という深い沼に、どこまででも突き進んでいくよ!という清々しい気持ちでいっぱいである。

*1:ただし本番はない